柴原の読書日記4夏休みにオススメの本「幕が上がる」
柴原の読書日記4夏休みにオススメの本「幕が上がる」
平田オリザ 青春演劇小説(ももいろクローバーZ主演で映画にもなった)
地区大会が唯一の公式戦、人数もギリギリで、やる気も有るんだか無いんだか
わからない演劇部の話。
高校2年生の秋、地区予選が終わってしまって大道具を河川敷でバラして燃やすところから始まる。
全然楽しくなかった1年生。2年生前半も煮え切らないで終わってしまった。完全不完全燃焼の部活生活終盤の3年に向かう。 部員5人しかいないけど、それぞれが良い仲間で充実した1年にしたいと思う高橋さおりの目線で描かれる青春小説。
同級生に一人下級生に一人抜けた存在の俳優がいる。県大会に行けるかもしれない大チャンス。
でも・・・やり方がわからない。
そんな時に、新任の先生で大学演劇のスターと言われた人が入ってくる。美術部の顧問だけど、熱意と粘りで副顧問を引き受けてもらう。強豪校から転校生が入って来て、ますますやる気が!そして、高橋は俳優から演出に専念する。。。
そこから、演劇部の作り方、演出論をわかりやすく書いて有る本でした。
これ以上のネタバレは興味をかえって減らすと思うので!読みやすい本です。
青春群像劇ですが、「壁ドン」「あごクイ」みたいな恋愛に逃げない真っ正面から若い人に演劇を伝えようとしている平田オリザの熱が伝わる良書です演劇を見て見たいと思う本です。
文化部の経験がない私には新鮮な本でした。