タクティクスがやってきた日のこと。
タクティクスがやってきた日のこと。
昭和53年4月中旬、6年生になった僕少年は、いつものように店から家に入ってきました。(店屋の子供のならみんな店から帰ってきたものです。)
資生堂の大きな箱があって、美容部員さんが黒い箱を出していました。
あれが、スリリングなんだな!と生意気にも思って通り過ぎました。
パンフレットのかっこよさに既に惹かれていました。 スリリングの意味を知るのはもう少し後だったと思います。
その日の夜9時少し前でしょうか、店が閉まったあとに見本の白い瓶を開けてクンクンと匂ったものです。
第一印象は『強い!』って思ったのを覚えています。
あの頃は72年に出たロードス(甘い)や75年に出たヴィンテージ(甘ーい父のポマード)既に無くなっていたような気がするけど初めてクンクンしたギャラック(爽やか)やMG5、ブラバスの渋い渋いバスキーとも違う!
強い香り!そう、甘くて渋い(スパイシーって言葉を知るのも随分後になってからです)
その後でこっそり学校に付けていったら、先生にあっという間にバレて、その日1日体操着で過ごしました。
担任ではない男の若い先生で、なんの匂いだと聞かれ、タクティクスというと半笑いで小突かれて、生意気だな!って言われたのを覚えています。
あれから、44年いまだにタクティクスは多くの商品が当時のまま売れ続けているのです。
昭和の後半に青春時代を送った人ならば必ず通ってきた(今流に言うとメガブランド)な男性化粧品がタクティクスです。
女性にも人気があって、タクティクスを使っていた女性もたくさんいらっしゃいました。
今でいうユニセックスの走りです。
懐かしい話ばかりですが、香りは直接記憶に作用するので、今の若者にもどこか引っ掛かるのではないかと密かに思っています。
当店取扱タクティクス(全品)です。
アフターシャワーコロン2,200円(税込)体用のコロン リキッドブリランチン2,200円(税込)カッチヘア用リキッド
ヘアドレッシング2,200円(税込)ヘアリキッド
ヘアトニック2,200円(税込)
フェイスクリーム1,650円(税込)保湿クリームアフターシェーブコロン1,650円(税込)髭剃り後の化粧水
フェイシァルコンディショナー1,650円(税込)乳液
コロン (120mL)3,300円(税込)
コロン (240mL)5,500円(税込)
『新鮮で自然なグリーンノートにスパイシーな男らしさと、女性になじみやすいフローラルの香りをバランスよく馴染ませた、★ロングノートを意識した香り』
★ロングノートは当時の言い方だのではないかな?ラストノート(3時間以上経って馴染んだ香り)を意識しているってことです。
瓶のかっこよさ、パンフレットの黒の格好良さ。ノベルティのタオルがその時にあったかどうかは定かでないですが、Tのタオルは令和の最初まで我が家で使っていました。
※まことしやかに、香りのリニューアルをしている!的な投稿が散見されますが、香りのリニューアルは行っていない!がメーカーの正式な発表です。(香料変更時には通常店には伝えられます)
※私も母も香りの変化は感じていません。
当時話題だった、「CM」プールに男女が絡み合うような、、、アガサクリスティのナイル殺人事件のような、シトロエンがおかしな動きでコミカルなものもありました。
CMの金の四角が「カシャ」って言って45度ズレてTの字が見えるグラフィックもその音もかっこよかった。